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パソコンの無駄な負荷を減らして快適にする方法、意味ない方法

パソコンの無駄な負荷を減らして動作を快適にする方法を紹介します。

意味ない方法も紹介します。

 

説明

パソコンは使っていると徐々に動作が遅くなってきたり、設定によっては不必要な動作や処理をしていたり、様々な理由で快適に使えていない人は多いのではと思います。

一番影響があるのはパソコンの性能です。性能が低いと最適化しても快適に使うことはできません。性能の良いパソコンを買いましょう。

多くのブログなどで紹介されている方法には意味あるのかなども書いています。

 

不要なソフトウェアをアンインストール(削除)する

効果:アンインストールしても効果は小さい場合が多いです。常時動作していた場合は効果があります。他のソフトウェアの負荷が減ります。

 

不要なソフトウェアを削除することで、何らかのソフトウェアの処理が減る(セキュリティソフトが検査するファイルが減るなど)、デフラグする時の負荷が減ったり最適化の効率が上がる、などの負荷軽減効果があります。

不要なソフトウェアがあっても無駄に記憶容量を使うことになるので、不要なら削除した方が良いです。

アンインストールに注意が必要なソフトウェアがあり、音関係の「Realtek High Definition Audio」、ノートパソコンのタッチパッドの動作に必要な「Synaptics ClickPad」、映像関係(映像処理やモニターの表示関連)「インテル グラフィックスドライバー」(グラフィックボードが搭載されているならNDIVIAもしくはAMDRadeon関連)、ソフトウェアの動作に必要な「Microsoft Visual C++」、などは必要なのでアンインストールはしないでください。これ以外にもアンインストールしない方が良いものがあるので、アンインストールしても良いものなのか分からない場合は調べてからが良いです。

Microsoft Visual C++」に関してはどのソフトウェアも使用していないバージョンならアンインストールしても構いません。

UWPアプリ(Microsoft Store アプリ)の一部は通常の方法ではアンインストールできないようになっているので、「WPD」や「Geek Uninstaller」などを使用する必要があります。PowerShell(又はコマンドプロンプト)でアンインストールする方法がありますが、初心者向きではないのでお勧めしません。

 

不要なファイルを削除する

効果:削除したファイルの容量が少ない場合は効果ない。

 

Windowsやブラウザなどのソフトウェアは履歴を残しています。履歴を削除しないままだと、記憶容量が圧迫されます。

ソフトウェアをアンインストールしても一部のファイルは削除されずに残ってしまう場合があります。多いと言っても良いでしょう。

不要なファイルを削除することで、何らかのソフトウェアの処理が減る(セキュリティソフトが検査するファイルが減るなど)、デフラグする時の負荷が減ったり最適化の効率が上がる、などの負荷軽減効果があります。

 

Windows 10に用意されている削除方法です。

ソフトウェアを使用して削除する方法もあります。

CCleaner」や「Wise Disk Cleaner」です。Windows 10の機能より多くのソフトウェアに対応しています。他にもいろいろありますが、安定性や安全性など総合的に評価するとこの2つが良いと思います。一番多く削除できるのは「Advanced SystemCare」です。

 

HDD (ハードディスク) を使用しているならデフラグをする

効果:断片化が多い、データが最適な並びではない、場合は効果は大きい。

 

HDDは断片化するとアクセス(読み書き)に時間がかかってしまい、動作が遅くなってしまいます。断片化しているとHDD内部のパーツが激しく動くことになるので、故障しやすくなります。

デフラグして断片化が解消されれば、アクセスが速くなり、動作が速くなります。ただし、デフラグは負荷が高く故障の原因になるのでやり過ぎないようにする必要があります。

パソコンの使用状況によって違いますが、パソコンを頻繁に使用しているなら1か月に1回、あまり使用していないなら半年に1回程度で良いと思います。

不要なソフトウェアをアンインストール、履歴などの不要なファイルを削除、などを行ってからデフラグしてください。そうすることでデフラグ時間の短縮や負荷軽減、より最適なデフラグができます。

一部のブログなどでデフラグは意味ないと書かれていますが(もちろんHDDで)、効果のある方法でデフラグをしていないことが原因です。

Windows標準のデフラグ機能は断片化が解消されないので使用しないでください。

デフラグソフトウェアによっては最適に並び替える機能があり、性能差があるのでどれでも良いわけではありません。

無料で使用できるものだと、「Auslogics Disk Defrag Free」が一番優秀です。ただし、バージョン9から無料版の機能が多く減らされて役に立たないものになったので、バージョン8を使用してください。「バージョン 8のダウンロードページ」。問題が発生しにくく、負荷が少なく、デフラグ性能が優れています。これ以外だと「Defraggler」がお勧めですが、SSD搭載のパソコンが増えたからかは分かりませんが、長い間更新されていません。それ以外には「Smart Defrag」もあります。

紹介したソフトウェアで問題が発生したなどで否定的な人もいますが、どのソフトウェアでも起こる可能性はありますし、HDDの寿命が近かったなどがあるので、リスクを承知で使用する必要があります。問題が発生する可能性はとても低いので、基本的には問題ありません。

 

常駐しなくていいソフトウェアは自動実行しないようにする

効果:何を、いくつ、無効化したかによる。

 

バックグラウンドで動作(常駐)しなくて良いソフトウェアは、停止させることで負荷が減ります。

 

 

「タスクマネージャー」に無効化する機能はあるのですが、複数の登録場所があるうちの一部しか対応していません。

Autoruns」を使用することでそれ以外の場所に登録されているスタートアップにも対応できます。ただし、システム関連のものもあるので注意が必要です。「Options」から「Hide Windows Entries」を有効化して表示されないようにしておくと良いでしょう(初期設定では有効になっているはずです)。

 

:タスクスケジューラ

決められた日時で実行させる為の機能です。例えば、ソフトウェアの更新確認など様々な用途で使われています。

基本的には登録されているものはどれも必要でそのままが良いのですが、一部は不要なものがある場合があります。

不要なものなのかは調べてから無効化してください。

 

:サービス

サービスは主にシステム関係など高い権限が必要なものが登録されています。パソコンを動作させるために必要なものもあるので、無効化してもいいものなのかを確認してから無効化してください。

サービスの起動方法です。

不要なサービス一覧です。

パソコンや使用環境によってあったりなかったりがあります。載ってない場合は調べてください。

 

メモリの無駄を削減

効果:メモリの空き容量が少なく削減量が多い場合は効果が大きい。

 

ソフトウェアを終了した後でも一部のデータはメモリから削除されない場合があります、動作中のソフトウェアでも不要なデータがあります。それが無駄にメモリを使ってしまってメモリ不足になったり、動作を遅くする原因になっています。

Reduce Memory」などでメモリ内の不要なデータを削除することで、メモリの空きを増やすことができます。

 

高速スタートアップを有効にする

効果:Windows(パソコン)起動時とシャットダウン時のみ。

 

HDDの場合は効果がありますが、SSDの場合は少し早いかな程度です。

初期状態で有効になっているので、何もしなくて良いです。SSDの場合は無効にしても良いです。

一部のパソコン環境では何らかの問題が発生する場合があるので、その場合は無効にしてください。

 

システムの保護を無効にする

効果:あるけどお勧めはしない。

 

システムの保護を無効にすることである程度は負荷軽減できますが、システムに異常が出た場合は、Windowsを初期化するか自分で調べて作業する必要があるので、負荷軽減できますがお勧めはしません。

それでも良いのであれば無効化して良いです。

 

SysMainを無効にする

効果:無効化しない方が良い場合もある。

 

「SysMain」はメモリを有効的に使用してソフトウェアの起動を高速化したりする機能です。よく使用するソフトウェアの一部を読み込んでおくなどをしています。「サービス」に登録されています。ただし、パソコンによっては負荷が高くなってしまい、パソコンの動作が遅くなる場合があります。

これは無効にしたり有効にしたりして確認するしかないです。

私が使用しているパソコン(低性能)では有効にしている方が快適でした。

 

Microsoft Defender以外のセキュリティソフトを使用する

効果:使用するセキュリティソフトによる。

 

セキュリティソフトは個人情報が漏れないようにするなど、自分やパソコンを守る為に重要なものなので、軽い(動作負荷が少ない)からといって性能が低いものは使用しないでください。

Microsoft Defenderは重い(動作負荷が高い)のかですが、セキュリティソフトを評価している機関の調査では他と比べて遅いと評価されています (私が調べた時点なので改善される場合があります)。私は多くのソフトウェアを使用してみましたが、Microsoft Defenderより動作が快適になったソフトウェアが複数ありました (高い性能のソフトウェアも複数含む)。

Microsoft Defender以外のセキュリティソフトは負荷が小さいのかですが、遅いものもあります。

通信速度を計測できるウェブサイトの結果で遅くなったと判断している人がいますが、計測結果では遅くなっていても実際に使用している状況では速くなる場合があります。計測サイトだけで判断はできません。

ほとんどのパソコンでは快適でも、パソコンとの相性によっては一部では遅い場合もあるので、他の人の評価で決めずに自分で確認するしかありません。軽いとの意見と重いとの意見があるのは多くがこれが理由です。

 

セキュリティソフトで特定のファイルやフォルダをスキャン対象から外す

効果:多少は効果ある。

 

感染や被害にあう可能性が高まるのでしないでください。

最近のセキュリティソフトは最適化が進んでいるので、除外しなくてもほとんど変わりません。

セキュリティソフトの不具合などが原因で一部のファイルのスキャンに時間がかかる場合があります。その場合は効果があります。

 

システムファイルチェッカーを実行する

効果:システムに異常や問題がある場合のみ。

 

システムに異常があると動作が遅くなる場合があります。異常を修復することで改善します。

基本的にはシステムに異常があれば自動で修復されるはずですが、稀に修復されない場合があります。

 

視覚効果を無効にする

効果:一部条件や一部視覚効果を除いて効果はない。逆に遅くなる場合あり。

 

無効化してもほとんど違いはありません。超低価格パソコン(3万とか)なら良くなる場合もありますが、ほとんどの場合変わらないです。

一部の視覚効果は負荷軽減の効果がありますが、負荷が増えるのは操作した時だけなので、それ以外の時の負荷は変わりません。

視覚効果を無効にすることで使いにくくなるなどのデメリットがあります。

一部の視覚効果は無効化すると逆に負荷が高くなる場合があります。有効だとGPUで処理されて、無効だとCPUで処理するからだそうです。GPUはほとんどの場合余裕があるので、余裕があるGPUで処理させた方が良いです。

GPUはグラフィック関係(画像)の処理をするものです。

 

インターネットの通信関連の設定を変更する

効果:ほとんどの場合効果ない。

 

設定の変更を紹介しているウェブサイトがありますが、最初から安定した通信ができるように設定されているので、あまり設定変更しない方が良いです。

変更しても体感できるような違いはないです。一部環境では効果がある場合がありますが、ほとんどの場合は効果ないです。設定を変更することで逆に不安定になる可能性があります。

通信回線が遅い場合は何をしても速くなることはないので、高速な通信回線に変更するしかないです。

 

Windows Searchを無効にする(インデックスの作成を停止)

効果:ほとんどの場合は効果ない

 

インデックスを作成することで、ファイルを検索した時に素早く検索して結果を表示してくれます。

負荷が少ない時に負荷が高くならない程度でインデックスが作成されるので、気にしなくて良いですし、検索機能を使用するならデメリットの方が大きいです。

 

ReadyBoostを使用する

効果:遅くなる、変わらない、少し速くなる。状況によって違う。

 

HDDを使用している場合のみで、SSDを使用している場合は使用できません(読み書きが高速にできるからです)。

ReadyBoostUSBメモリなどの外部ストレージをキャッシュ保存用として使用して、キャッシュの読み書きを高速化する為の機能です。

少しは速くなりますが、変わらない場合や遅くなる場合もあります。

USBメモリの読み書き速度がHDDよりも遅いと動作が遅くなります。キャッシュを読み書きする時しか違いが出ないですし、一部を除いて読み書き量は少ないので、多くの場合少し速くなったかな程度しかありません。

 

Windowsの初期化

効果:基本的に効果はない。

 

Windowsを初期化すると良いとの情報がありますが、それは多くのソフトウェアをインストールしたりアンインストールしたりしている場合だけです。アンインストールなどで全てのファイルを削除できてない場合が多く、その場合は全て削除されて無駄なファイルがなくなるので効果があります。

基本的には不要なソフトウェアや履歴などの不要ファイルを削除して、デフラグすれば良いです。

初期化してもアップデートしたり必要なソフトウェアをインストールすれば動作は遅くなって初期化前に戻ります。

初期化は意味がありませんし、初期化するとパソコンに負荷がかかるので、劣化が早まって故障しやすくなります。

 

電源オプションを「高パフォーマンス」にする

効果:ない。

 

「バランス」で良いです。Windowsが負荷状態に合わせて自動で調整してくれます。

「省電力」だと大幅に性能が落ちる場合があります。

「高パフォーマンス」だと低負荷時でも消費電力が高くなる可能性がありますし、「バランス」と同じか少し良くなった気がする程度です。

初期設定で「バランス」になっているので何も設定しなくて良いです。

 

レジストリクリーナーを使用する

効果:ない。

 

レジストリに関しては、不要なものを削除しても動作が速くなることはありません。

不要なものを削除することできれいにはできますが、何らかの問題が発生する可能性があるのでリスクがありますし、デメリットの方が大きいです。