無線LAN(Wi-Fi)の安全性と安全に通信する方法
無線LANやWi-Fiは安全なのか、そして安全に通信するためにはどうすればいいのかを紹介します。
被害に遭っている人はいる
フリーWi-Fiを利用したことで被害に遭っている人はいます。
【セキュリティ ニュース】2割弱が出所不明の公衆無線LAN利用 - 「セキュリティ意識していない」 約3割(1ページ目 / 全2ページ):Security NEXT
このウェブページで紹介されていますが(2ページ目)、「迷惑メールが送られてくるようになった」、「自動的にWi-Fi接続する設定にしていたため、知らない間にWi-Fiに接続されていた」、「ログインが必要なサイトへの不正ログインが確認された」、「クレジットカードを不正利用された」、などがあるようです。書かれているように因果関係は分かりませんが、このような可能性があります。
セキュリティなどの対策を取らなかったり、安易に安全かも分からないフリーWi-Fiを利用すると被害に遭う可能性は高まります。
しっかりした対策を取っていれば防げます。
通信内容は知られる
無線LANやWi-Fiは電波で情報を送受信します。ですが、電波なので受信できる距離であれば通信内容を傍受できます。そこから情報が漏れる可能性があります。
家庭用の無線LAN
家庭用の無線LANルーターには暗号化して通信する機能があります。暗号化して通信するともし傍受されたとしても、解読されやすい暗号方式や脆弱性がないかぎり復号化されないので、通信内容が知られることはありません。
「WEP」や「WPA」は暗号強度が弱く、解読されやすく情報を盗まれやすいです。
最近では暗号強度が強化された「WPA2」(WPA2-PSK)が一般的になっています。「WPA2」に対応していない無線LANルーターは安全ではないので、使用しないほうがいいです。
モバイルルーター
詳しくはないのであまり分かりませんが、「家庭用の無線LAN」と同じような感じでいいと思います。
携帯電話(スマートフォン)の回線 (DOCOMO、au、Softbankなど)
暗号化されて通信しているので安全に通信することができます。
公衆無線LAN (公衆Wi-Fi)
暗号化して通信するなどセキュリティ対策されている場合はあまり心配ないと思います。ですが、多くは誰でもアクセスできるようにするためにセキュリティが低く設定されているので、暗号化されていないなどセキュリティが低い場合がほとんどです。電波が届く範囲であれば傍受されて通信内容を盗まれる可能性があります。
さらに、公衆のWi-Fiの中には情報を盗む目的のものもあるようです。公衆Wi-Fiのルーターが乗っ取られていると、悪用される可能性もあります。
セキュリティを高めるには
メールは暗号化して通信するので安全性は高いです。
ウェブサイトのURLには「https://~」があります。「s」が付いていますがこれは暗号化して通信するようになっています。例えば、銀行や企業のウェブサイトやログインページなどで使われています。最近では個人のブログなどでも一般的になりつつあります。
「s」が付いていない場合は暗号化されていないので、個人情報が含まれていれば漏れる可能性が高まります。
このように一部は暗号化して通信していますが、ほとんどの通信は暗号化されていません。
そこで、VPNアプリケーションを使用します。VPNは暗号化して通信するので安全性が高まります。さらに、VPNには国を偽装した通信ができるので、特定の国でしかアクセスできないウェブサイトを閲覧でき、位置特定を困難にする効果もあります。